完全投資初心者タメタロのレバナス投資日記

28歳投資歴1か月。レバナス積立投資始めました

テーパリングが始まったらどうなるのか

こんにちはこんばんははじめまして。 お久しぶりの方はお久しぶりです。 

レバナス積立投資家のタメタロと申します。

 

最近は特によく耳にするようになったテーパリングという言葉。

イエレンさんが「景気が過熱しないように少し利上げが必要じゃないかしら?」

と呟いた(らしい)という噂が立っただけで

投資家たちは「テーパリングが来るぞー!」と悲鳴を上げてパニックを起こし、何の前触れもなく株価がドカンと急落するという恐ろしい言葉です。

 

ところでみなさんはテーパリングについてご存じでしょうか。

今どき株式市場と言えばテーパリング、というくらいにありふれた言葉ですよね。

よっぽどの投資初心者でもなければ、もはや常識といっても過言ではないでしょう。

わたしはあまりよく分かっていません。(やばい)

 

なんだかみんな知っていて当然という感じで話題にしているので、初心者投資家の自分も頑張って

「そうそう今すごくテーパリングだよね! かなりテーパリング来てるよ!」

なんて具合に華麗に話を合わせる日々を送っています。

 

嘘です。

合わせられませんでした……(一敗)

ということで、さすがに何も知らないのに話を合わせるのは無理だったので、頑張って調べることにしました。

 

同じようにもやもやしている初心者投資家の人が居るかもしれないので、調べた結果をざっくりまとめてここに置いておこうと思います。

これさえ見れば、みなさんも明日から職場のテーパリングトークに参加して

「うんうん、今って本当にテーパリングだよね!」

と休憩時間の雑談を沸かせることができるでしょう。※会話は失敗例です

 

自分なりに調べた内容なので、間違えている部分があったらすいません。

そのときは初心者なりにがんばって調べたんだね、と生温かい目でご覧ください。

 

ということで、今回はテーパリングについての話題です。

テーパリングという言葉について調べてみると、量的緩和の縮小と出てきます。

そんなこといわれても、そもそも量的緩和ってなんなんだよという話になってしまうのですが、これもざっくり調べてみると次のような感じみたいです。

 

世の中の景気が悪くなると

① FRB米連邦準備制度理事会)が政策金利を引き下げる

② 金融機関からの企業や個人への貸し出し、社債発行にかかる金利が下がる

③ お金を借りるためのコストが下がるので、資金調達がしやすくなる

④ 経済活動が活発化して物価上昇。景気回復

⑤ ハッピーエンド

⑥ インフレが加熱したら困るので政策金利を上げる(金融引き締め)

という流れになります。

 

「普段よりグッとお得に資金調達できるから、今資金調達してお金を使わなきゃ損だよね。みんな経済回そうね」という感じでしょうか。

 

しかしそれだけでは景気が回復しない場合、

① 米ドルを発行できるFRBが債券等を大量に買い続ける

② 債券等の元の保有者の財布に現金がねじ込まれる

③ 続けていくと市場の現金が飽和するので、余ったそれらが何かしらの経済活動に振

  り向けられるようになる

④ 経済活動が活発化して物価上昇。景気回復。

というゴリゴリの力技に打って出ます。

不況で誰もが支出を抑えようと考えている状況で、まず財布に現金をねじ込んでパンパンに膨らませてから、「ほらお金が余ってるから使って経済回そうね」と誘導するわけですね。

これがいわゆる量的緩和QEというやつです。

 

テーパリングとはこうした余所の財布に現金をねじ込む作業の規模を段階的に縮小していきましょうね。ということを指します。

もっとざっくり言うなら、

市場にお金をじゃぶじゃぶ流していた蛇口の栓を、これから徐々に閉めていきますよ、という感じでしょうか。

 

さてこのテーパリングですが、今回が初めてではありません。

2013年5-6月にあったバーナンキ・ショックと呼ばれる出来事によって、初めてこの用語が注目されました。

具体的になにが起きたかというと

 

時は2013年当時

リーマン・ショック由来の金融緩和が5年近く続き、投資家たちがそろそろ金融引き締めの話も聞こえてきたけど、そうはいってもまだしばらくは大丈夫だろうと予想していたところに

当時FRB米連邦準備制度理事会)の議長をしていたバーナンキさんという人が

2013年5月~6月にかけて

「緩和のペースを落とすかも」

「というか年末までに緩和縮小(テーパリング)を始めるかも」

と立て続けに言ったら市場がパニックを起こして世界の金融市場から数兆ドルが吹っ飛んだという出来事です。

この一連の出来事は テーパータントラムとも呼ばれています。

 

これが今の状況ととても似ているので

株価の急落は近い! リメンバー・バーナンキ・ショック! というような感じでみんな気にしているんですね。

 

さて、当時のS&P500とNASDAQ指数はどんな動きをしていたのでしょうか

チャートを見てみると、バーナンキ・ショックのあった2013年6月に株価は1度急落し、下落前の価格に戻すまでに1ヶ月以上の期間がかかっています

その後2014年1月からテーパリングが開始されましたが、この時株価の急落は起こっていません

ちょっと意外ですね。

前回2013年5月以降のテーパリングの時には

テーパリングを初めて明確に示唆したタイミングで、下落前の水準に戻すまで1ヶ月超かかる規模の株価の急落が起こり

しかし実際にテーパリングが開始されたタイミングでは2013年6月時ほど市場は動揺しなかった

つまり、市場参加者はテーパリングがくるぞ!といいながら、実際にはテーパリング時期が明確になったときに起こる市場の動揺の方を恐れているということです。

 

みんな先回りをして資金を逃がしたいと考えている訳なので、考えてみればこういう動き方になるのは当たり前なのかもしれませんが、これってちょっとした初見殺しですよね。

最近投資を始めた投資初心者が

なんだかテーパリングというやつが危ないらしいから、開始時期が明確になったらその何ヶ月か前から現金比率を増やしておこうかな

なんて悠長に考えていたら、

開始時期がはっきりしたと同時に株価がドカンと下がり

「今でこんなに下がるならテーパリングが始まったらとんでもない暴落が起こるに違いない! もっと下がってから入り直そう!」

と狼狽売りして市場退場

なんて悲しい展開が容易に想像できてしまいます。

 

そのときになってから慌てて資金を逃がそうと考えるほどドツボに嵌まりそうなところが余計に怖いですね。

 

株価が戻るまで1ヶ月以上かかると言うことは、体感だと株価が永遠に下がり続けるも同然です。

事前に想定をしていなければ、不安やストレスは相当なものになるでしょう。

 

逆に前回起きたことを知っている今なら、テーパリング前のちょっとした下落相場くらい鼻歌交じりでやり過ごせるというわけですね。

おやおや。これはもう勝ったも同然というやつではないでしょうか(持病の発作)

 

そんなわけないですね。

さて、前回がそうだったからと言って今回も同じという保証はありません

当時の経験を活かして先回りして利益を得てやろう!という思惑が新たに市場に反映されるので、過去の出来事と似た状況なら必ず同じように市場が動くとは限らないからです。

また、今や巨大になった仮想通貨市場が、株価の急落をきっかけに2018年の時のように暴落する可能性がどれくらいあるかは分かりませんが、2013年には無かったそうしたリスクが市場に影響を与えるかもしれません。

あくまで参考にしかならないと言うことですね。

 

ですが

近く訪れる好景気の終焉

見えてるナイアガラの滝

よくわからないけど逃げないと死ぬ

投資家全員参加型利益確定チキンレース

なんて恐ろしい想像ばかり膨らませているよりは、前の時の動きをいくらか知っておいた方が無駄に動揺したり鬱々とせずに済む分、多少はお得かもしれません。

 

ということで、長くなりましたがテーパリングの話題でした。

必要以上に狼狽してしまわずに済むように、こういうちょっとした調べ物は今後もしておきたいなと思います。

 

ここまで見ていただいてありがとうございました。

時々様子を見に来てくれる人がいると、ブログ管理人がレバナスから逃げられなくなります。

もしよければ他の記事でまた会いしましょう。