レバナス積立のリスクの話
こんにちはこんばんははじめまして。久しぶりの方はお久しぶりです。
レバナス積立継続1か月目投資初心者のタメタロと申します。
そんな人が見に来てくれているかはわかりませんが、
レバナスってなんぞや
という人のために最初にざっくり説明します。
レバナスとは、iFreeレバレッジNASDAQ100という投資商品の略称です。
NASDAQというアメリカの代表的なハイテク企業100銘柄で構成される株価指数に連動することを目指した投資信託です。
毎日の指数の2倍の値動きになることを目指して運用します。
この商品を積立でこつこつ購入し続けましょう。
というのがレバナス積立投資です。
さて、積立投資でやることは単純です。
たとえ値段が下がって含み損が出ても毎月決まった額を購入し続け、目標額に到達したら売るだけです。
10年後のナスダック市場が現在までと同じように成長し続けていたなら、これだけで目標達成です。
なんだか簡単そうですね。
アメリカのハイテク産業が10年で衰退するわけがないんだから、もう勝ったも同然といっても過言ではないでしょう(そんなわけない)
この一見簡単そうなレバナス積立、扱われる記事や動画で必ず言われることがあります
・絶対に余裕資金でやりましょう。
・最悪0円になってもかまわない位のつもりでやりましょう
・レバナスに資金全部入金は絶対にやめておきましょう(念押し)
・投資は自己責任です(再三の念押し)
怖いですね。
こんなこと言われてるの知ってて、余裕資金の大半をぶっこむ人の気が知れません()
そんなレバナスの積立リスクについてが今回のテーマです。
ここに書いてるくらいの危険認識でレバナスに手を出すと、結果どうなるのか。
このブログの行く末を見て後に続く人がいるかはわかりませんが、引き返す参考くらいにはなるかもしれません。
リスクと言われてパッと思いつくものを書き出してみると
・金額の変動リスク(2倍の値動きを目指すのでものすごい幅でお金が増えたり減ったりする)
・逓減リスク(上がったり下がったりを繰り返すだけでお金が減る)
・10年の積立期間で新しい投資商品や投資トレンドが生まれるリスク
・想定外の支出リスク
これくらいでしょうか。
なんだかピンとこないですね。
自分もピンときません(やばい)
なので、暴落した時のイメージ(妄想)をしてみることにします。
以下妄想です。
積立を始めて6年目。500万円を積み立て終わり、やれやれ折り返しだなと思っていたら、ある時突然60%下落しました。いきなり3年分の積立額300万円が吹っ飛んだことになります。
さて、1年待っても2年待っても、値が戻る気配がまったくありません。大きく下げるだけの重大な理由があったんだから当たり前ですね。
そんな風にやきもきしている間に、世間ではこんな効率的な新商品が発売!と話題です。
元金融マンや証券マンのすごい動画投稿者の人たちがこの新しい投資法なら低リスクで!8年で3000万稼げる!と、過去のデータとともに画期的な新投資方法を考え出し、実際にその投資法で3000万円達成した人も現れ始め、これはすごいと話題になります。
それでも自分はレバナスに積立を続けなければいけません。毎朝300万円の含み損のことを思い出しため息をつきながら、それでも余裕資金の大半をレバナスに入れ続けないといけません。取得価額を下げるためです。
投資を続けていたら異動があり、残業が10倍に増えました。働いても働いても、残業代よりはるかに大きい含み損になんで自分が働いているのか分からなくなります。
ストレスで病気がちになり医療費が増えます。親が認知症になって施設の利用料がかかるかもしれません。意識がもうろうとして物損事故を起こすかもしれません。はじめは想定していなかった支出がどんどん増えていき、200万円あった余裕資金も底が見え始めました。
それでも積立をやめてはいけません。ここでやめたら300万円捨てただけです。
世間ではレバナスは非効率な投資商品だといわれるようになりました。レバナスなんて買うから自業自得。レバナス積立投資なんて正気じゃない。今はこれがトレンドで伸びてる。レバナス損切りして乗り換えたらすぐに損失分が相殺できた、という声が目につくようになります。
そのうち頭の中で、
(こんなにストレスになるならいっそ、損切りした方が合理的なんじゃないか? いい勉強代だよ。健康で心穏やかな生活がなによりの財産じゃないか。こんなの非効率だよ)
と声が聞こえだします。
暴落から3年経過して、じわじわ上がって-200万円まで戻しています。
(100万円取り返せたんだから十分だよ。よく耐えたよ。所詮は1年分の収入以下の損失だよ。ここで撤退しよう)
心の中でそう思っても、積立を辞めてはいけません。取得価額を下げるためです。
暴落から5年目、政府の施策か何かの超パワーで暴騰して、含み損がなくなりました。
ですが積立を続けなければいけません。目標額は3000万円です。
無事上がればいいですが、何年かかるかわかりません。
ここでやめてしまったら10年分の投資機会の損失になりますが、ここでやめなければこの先10年分の機会も失われるかもしれません。
それでも積立を続けなければいけません。
当初の積立予定期間10年が経ち、気づけば自分も40歳間近。
貯金はほとんどないし、投資も利益はほとんど出ていません。
ですがこれからも積立を続けなければいけません。
いつか3000万円を手にするその日まで……!
怖っ!!
暴落したパターンを頑張って考えましたが、こんな感じでしょうか。
このどこかで一度でも撤退してしまったら積立失敗です。
積立投資なので下がったら下がっただけ買い増し続けて、上がるまで待てばいいわけですが、その間にはこんな人間ドラマがあったんですね(完全な妄想)
起きたことは、積立6年目にナスダック市場が暴落して、取得額並に戻るまでに4年かかっただけです。1000年に1度の天変地異が起きたわけではありません。
実際にこんなのに巻き込まれたらたまらないですが、これが起こりうると思っていないと、暴落して3年目くらいで売ってしまってもおかしくありません。
こういういろいろな誘惑があるので、レバナス全振りはやめろと言われているんですね。
損失が300万円じゃなく30万円なら、ここまで悲惨ではないと思う人もいるでしょう。
逆に含み損が倍の600万円だったとしても、余裕資金だから気にならないという人もいるかもしれません。
これがリスク許容度というやつなんでしょうね。
ここまで読んで気分が悪くなった方は、積立額をちょっと抑えめにするくらいが無難かもしれません。
もしくは
積立初日に毎月の積立額を設定したら家族にアカウントのパスワードを変更してもらって、10年後まで見ないでさっさと忘れるというのが最強かもしれません。
上の妄想というのは、結局のところ自分が含み損を気にするかどうかの話でしかありません。
NASDAQ市場が10年後も成長しているかどうかなんて、毎日相場に張り付いていようが素人にわかるわけありません。
自分が10年後も成長していると思うから買うと決めたなら、あとは放っておいても結果は同じです。
むしろ半端に気にしていると、上の妄想のように自分でやめる理由を探して失敗する可能性が上がります。
やることは最初から最後まで、毎月買い続けるだけです。
なにが起こってもそれを変えないでいることが難しいなら、何が起こっているか知らずに過ごせばいいわけです。
(10年も忘れてたら死ぬまでに思い出せるかってリスクが別にありそうな気はしますが)
自分はお金を使う方ではないので、最悪投資資金は全損でも仕方ないつもりではいるのですが、実際にこういうことが起きた時にどう感じるかはわかりません。
今回のケースで怖っ!!っていうくらいの庶民派感性なので、実際には奇声を上げてのたうち回るかもしれません。
でも前にブログでいっちょ前にリスクのこと書いちゃったし、今さら逃げたら恥ずかしすぎる……と、上手いことこのブログがストッパーになってくれることをちょっとだけ期待してます。
逆に暴落に頑張って耐えている自分のブログの様子を見て、それを見た人たちの積立継続の支えになれたら、それも素敵なことですよね。
たとえこうなったとしても積立続けられるように、積立以外でもしっかり現金も準備しておきたいと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
時々様子を見に来てくれる人がいると、ブログ管理人がレバナスから逃げられなくなります。
もしよければ、他の記事でまた会いしましょう。